能登の里山里海が、佐渡の里山とともにわが国で初めて「世界農業遺産」
認定されたのは2011年。上黒丸集落は、珠洲市の最奥部に位置しており、
典型的な里山環境をこれまで維持してきました。稲作に感謝する農耕儀礼
「あえのこと」が伝承され、2009 年にユネスコ無形文化遺産にも登録されて
います。能登半島においても、日本全体を見渡しても、とても貴重でユニークな地域資源と言えます。

里山で生活できるノウハウを提供するという観点から、集落に根付く”農林業”と、もともと縁のあった”アート”とに着目し、それぞれの分野を学んだり、
新たに創り出したりすることができる場所を創り出そうと考えています。

実現しよう

(一社)紡ぐ学校上黒丸 プロジェクトメンバー

私たち4人の想いを紡ぐ形でプロジェクトを描き、実施しています。

それぞれが、より良い地域社会を創り上げようと多面的に活動に取り組んでいます。

(写真をクリックすると個々のFacebookページへリンクします)

水野雅男
代表理事

中瀬康志
理事

豊島祐樹
理事

渡邊智惠子

私たちの応援団

日本の農村は沈みゆく泥舟のように思われていますが、実は日本の文化価値を世界に打って出せる希望の宝が数多く眠る場所です。本プロジェクトは、震災にやられた能登からその事実を次世代に伝ええいくための非常に意義深い活動です。必ずみんなで成功させましょう。心から応援しています。

井本喜久さん

「新しい文明のコミュニティが始まっている」

震災後、奥能登を訪れる度に、そのように感じます。震災と豪雨災害を経て、ものすごく大変な状況にも関わらず、いつも真っ直ぐに前を向いて、自分たちで出来ることは自分たちで、出来ないことは助け合いながら、逞しく生きる奥能登の友人たち。人と自然が喜び合う、自立分散型のまんまるなコミュニティ。こんなコミュニティを次世代に繋げ拡げていけたらと願います。

後藤小巻さん

能登の古い家屋は、他のどことも違っています。ほどよい高さの豊かな山々に囲まれ、信仰深い里山の暮らしがかろうじて息づく能登半島。そこに建つ家屋は、まるで形を持ったもののけのようで、静かに土地の記憶を宿しています。

そんな場所で、水野雅男さんたちが動き始めました。

前回の2007年能登半島地震の際、いち早く輪島に入り、町並みの再生に奔走してくださった水野さん。赤い作業着がトレードマーク、何年かそのまま輪島で暮らし蔵の修復やまちづくりに携わってくださいました。その人が、再び能登に希望の火を灯そうとしています。

公費解体されるはずだった古民家を救い出し、清らかな山水と棚田が広がる地に「紡ぐ学校」を拓く。アートと農林業が出会う学びの場は、この土地にある記憶と未来を確かに繋いでくれるはずです。これは、きっと長く続いていくプロジェクトになるでしょう。今回のクラウドファンディングは、その入口にすぎません。私自身、この活動を応援しながら、ワクワクとした気持ちを持って、末永く関わっていきたいと考えています。

四十沢葉子